枯葉のステーション ー 恋 涙 (れんるい)ー6 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

そして、私達は屋外にある

 

休憩室でイスに座りながら

ソフトクリームを食べていた。

 

「あ!先生!

口元にクリームがいっぱいついてるよ。

子供みたいだなあ・・・」

 

友梨奈は無邪気に笑いながら

ティッシュペーパーを

取り出し自分の手に持った。

 

「私が拭いてあげるよ!」

 

「いいよ、自分で拭くから。」

 

私は照れてしまった。

 

「いいから、いいから!」

 

仕方ないなあ・・・・

 

私は顎を上げて、

友梨奈に顔を突き出した。

 

軽く口元を拭いてくれた後に

なんと、友梨奈はほんの数秒

私にキスしてきたのだ。

 

「な・・・なに??」

 

突然のことで私は混乱した。

 

「私のファーストキスだよ。

 ごめんね!先生・・・

でもどうしてもしたかったの。」

 

友梨奈が照れくさそうに言う。

 

その顔を見ると私の胸はキュンとした。

 

「いいよ。私も嬉しいよ。

でも、卒業までは今後キスはお預けだよ。」

 

「うん!ありがとう。思い出をくれて。」

 

友梨奈は満面の笑顔になった

 

そう、この笑顔を絶やさずに

 

ずーと見ていたいのだ・・・

 

卒業まであと4カ月

 

このまま平和であって欲しい

 

だが、この“キス”が二人に与える

試練の始まりだった。