枯葉のステーション8 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

そして翌日から必ず授業中に1回は

友梨奈を指名して答えさせるようにして

私なりのコミュニケーションをとったのだ。

 

そして1週間が過ぎ、

学校帰りに駅でいつものごとく、

枯葉の木のそばにいる友梨奈をみつけた。

 

よし、今日こそ、話しかけよう

 

嫌われたっていいじゃん。

 

てか、もう嫌われてるし

 

よし、いくぞ

 

がんばれ!わたし!

 

「友梨奈帰らないの??」

 

「・・・ここにいたら、悪いですか?」

 

「あのさ!この間のお詫びに

パスタ奢るからこない?」

 

やはり無反応かぁ・・・

くるわけないよね。

 

「じゃあ、お詫びに私の家でDVD見ない?」

 

何がしたいのだ私は・・・

 

「カ・・カラオケいこうか??」

 

もう、やけくそだ~~~

 

すると友梨奈が下を向く。

 

「フフフ・・先生、声が上ずってるよ。」

え!!笑ったぞ!!確かに笑った。

 

私はその光景を見て

笑顔になってしまった。

 

「なにが可笑しいの・・・」

 

友梨奈は少し膨れた。

 

「ごめん。友梨奈の笑った顔を

初めて見たからうれしくなったの。」

 

友梨奈は意外な顔をした。

 

「先生・・ほんとうに変ってるね。

じゃあ、私、次の電車で帰るね。」

 

友梨奈は私とは反対側のホームへ

連絡通路を使って移動し

次の電車を来るのをまった。

 

私の方が先に電車がきたのだが

私はそれには乗らず

友梨奈が乗る電車を待ったのだ。

 

電車が通り過ぎて、

私がいるのを目にした

友梨奈は驚いていた。

 

私はどうしても

友梨奈を見送りたい

衝動にかられていたのだ。

 

そして、電車が到着し、

友梨奈は電車に乗り込んだ。

 

私は友梨奈から目をそらさなかった。

 

友梨奈もまた私の方を見ている。

 

電車が発車し、

私は友梨奈が見えなくなるまで見送った

 

彼女をもっと知りたいと

心から思えた学校の帰り道だった