枯葉のステーション1 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

枯葉のステーション

 

私が勤める職場の

最寄りの駅の上りのホームは

公園と隣り合わせで

この公園には大きなイチョウの木がある。

 

秋になるとこの落ち葉が駅のホームに舞い散る

 

その情景が美しく、いつしかこの駅を

人は枯葉のステーションと呼んだ

 

そんな枯葉が舞い散る駅のホーム

に一人たたずむ少女がいた・・・

その名は平手友梨奈

 

このとき初めて彼女を見た

私はその哀愁漂う姿に心を奪われていたのだ

 

(どうして、あんなに寂しそうな表情

をしているのだろう)

 

私はこのとき

彼女の背負っている地獄を

想像すらしていなかったのだ。

 

私は公立B高等学校に勤務する

3年A組の担任で

国語の教師 松井玲奈 25歳独身

 

そんな私のクラスに

10月の秋に一人の転校生が

編入してくることになったのだ。

 

私はそのことで、校長と教頭に

学年主任の篠田先生と一緒に

校長室に呼び出されたのだ

 

「松井・・はいります。」

 

私は恐る恐る校長室に足を踏み入れる。

 

小太りで紳士っぽくみえるのが

 

校長の秋元先生

 

ひげ面でみるからに中年オヤジなのが

教頭の湯浅先生

 

そして、長身で

モデル顔負けの美人が篠田先生

 

そこに私が加わり、4人がそろったのだ。