サヨナラの眼差し~表裏一体~43 | じゅりれなよ永遠に

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珠理奈は奥の部屋へと

入って行った。

 

「だれかいますか?」

 

珠理奈が声をかけると

 

第一秘書の井ノ原が現れた。

 

「おや?誰ですか?」

 

「警察の者です。

田原代議士はおられますか?」

 

珠理奈は警察手帳を見せた。

 

「なんのご用ですか?」

 

「この間の野村さんの殺人事件で

聞きたいことがあるんですが?」

 

「先生は関係ない。帰ってくれないか?」

 

「貴方はだれですか?

なんでこの事務所はみんな帰ったんですか?」

 

珠理奈はスマホで

声が拾えるように声を大きくした。

 

「私は第一秘書の井ノ原だ。

君に事務所のことを教える義務はない。

さあ、帰れ!!」

 

「田原先生は奥に部屋ですね。

入ってもいいですか?」

 

珠理奈は奥の田原の部屋に行こうとしたが

井ノ原が止める。

 

「失礼だぞ。君は!

警視総監に厳重に抗議するぞ。」

 

すると田原の部屋のドアが開き田原が出てきた

 

「おや?招かざる客が来たみたいだね。

刑事さん、貴方には用がないので

お引き取り下さい。

令状がないんだろ?

任意同行する気はないからね。」

 

「わかった・・・今日の所は帰るよ。」

 

この時玲奈はすでにエレベーターに乗り込んでいた

 

珠理奈のスマホを通じて

田原が井ノ原と

2名だけしかいないことを確信していた

 

だが、この後、

西野七瀬と悲劇の再会を果たすことになる