サヨナラの眼差し~表裏一体~34 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

玲奈は友梨奈に話をしていた。

 

珠理奈との出会いから別れまで・・・

最後に空砲を玲奈に撃ち込み

玲奈の犯した罪を精算させたことなど。

 

「へぇ~~そんなことがあったんだ・・・

あの刑事さんも粋なことをするね。

けど、玲奈さんとあの刑事・・・珠理奈さん、

本当に似た者同士だよ。」

 

友梨奈の言葉に玲奈は横を向いて

彼女の顔を見た。

 

「私と珠理奈が似てる?」

 

玲奈が訊くと友梨奈も横を向いて

玲奈の顔を見る。

 

「そおだよ、だって玲奈さんも私を殺さずに

左肩を刺すことで罪を精算させたじゃない。

てことは玲奈さんは私を愛してくれているの?」

 

友梨奈は悪戯っ子のような顔をした

 

「勘違いしないで、七瀬の頼みだったから

貴方の命を取らなかったの。」

 

「そんなこと言われなくても分かてますよ。

でも・・・刺されてよかったよ。

人の痛みがわかったよ。

この罪は必ず償うから。」

 

友梨奈は珠理奈に

捕まる覚悟が出来ているようだ。

 

「友梨奈・・・あなたは逃げなさい。」

 

「え??何言ってるんですか?」

 

友梨奈は想定外の言葉に驚いた。

 

「今度は世の中のために人助けをしなさい。

それが貴方の罪の償い方だよ。

貴方が死刑になった所で

だれも救われないわ。」

 

「私を逃がしたら珠理奈さんが困りますよ。」

 

「きっと珠理奈も

貴方を逮捕する気はないわ。」

 

「本当に優しい人だ・・・

貴方に出会えてよかったですよ。」

 

友梨奈は優しい表情になった。

 

 

だが次の瞬間だった・・・

 

ドアがあき、

サングラスをかけた男が入ってきた。

 

この男がもう一人の刺客、森田である。