ガラスを割れ―Reunion―
物語は
平手友梨奈が
大阪府知事近藤正彦を暗殺した日から
1週間前にさかのぼる。
夜風が強く吹く大阪の街
この地に再びやって来た平手友梨奈。
田原の命を受けて
暗殺の仕事を遂行するためにここにいる。
大阪に到着した初日に
友梨奈は大阪の街を堪能していた。
(そう言えば1年前だったかな、
あの松井玲奈を大阪で見たのは・・・)
以前、友梨奈が田原の命令で
西野孝弘を暗殺しようと大阪に来たのだが
直前で松井玲奈に
先を越された経緯があった。
一時は玲奈の存在で
友梨奈の精神はバランスを崩したが
今は克服して田原の下で
闇の仕事を引き続き行っている。
だが、そんな友梨奈に運命の再会が待っていた。
酒を飲んで夜風に当たりながら
ゆっくり歩いていると小さな喫茶店から
見覚えのある顔が出てきたのだ。
生まれて初めて、驚愕してしまった友梨奈。
そう、その人物は松井玲奈だった。