サヨナラの眼差し―哀しき戦士たち―26 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

それから2週間が経過した

 

大阪府の近藤知事が殺され

一時は大大騒ぎになったが

2週間たつとそれも沈静化されつつあった。

 

そんな中、玲奈は高橋に呼び出され

高橋の部屋の中にいた。

 

高橋は壁に持たれかけて夕日を眺めてた。

 

玲奈は相変わらず立ち尽くしていた。

 

「ごめんね。呼び出して。」

 

「いいわよ。別に。で?何の用なの。」

 

「君に頼みがあるんだ。

○○駅から徒歩5分ぐらいのところに

永遠寺と云うお寺があるんだ。

そこに高橋珠理、

僕の死に別れた妻の墓があるんだ。

できれば僕が死んだら

そこに入れてもらいたいんだ。」

 

高橋はそう言って玲奈の顔を見つめた。

 

「わかったわ。」

 

「ありがとう。

もう、思い残すことはないよ。」

 

そう発言すると高橋は静かに目を閉じた

そして壁にもたれ掛かり息絶えたのだ。

 

玲奈は哀しげな表情で高橋を見た。

 

「来世では奥さんと幸せに暮らせるといいね・・・」

 

玲奈はそう呟いた。