それから2週間が経過した
大阪府の近藤知事が殺され
一時は大大騒ぎになったが
2週間たつとそれも沈静化されつつあった。
そんな中、玲奈は高橋に呼び出され
高橋の部屋の中にいた。
高橋は壁に持たれかけて夕日を眺めてた。
玲奈は相変わらず立ち尽くしていた。
「ごめんね。呼び出して。」
「いいわよ。別に。で?何の用なの。」
「君に頼みがあるんだ。
○○駅から徒歩5分ぐらいのところに
永遠寺と云うお寺があるんだ。
そこに高橋珠理、
僕の死に別れた妻の墓があるんだ。
できれば僕が死んだら
そこに入れてもらいたいんだ。」
高橋はそう言って玲奈の顔を見つめた。
「わかったわ。」
「ありがとう。
もう、思い残すことはないよ。」
そう発言すると高橋は静かに目を閉じた
そして壁にもたれ掛かり息絶えたのだ。
玲奈は哀しげな表情で高橋を見た。
「来世では奥さんと幸せに暮らせるといいね・・・」
玲奈はそう呟いた。