サヨナラの眼差し―哀しき戦士たち―5 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

夜の19時過ぎ

陣内は自分が経営する

金融会社の事務所にいた

 

事務所はあるビルの3階の1室を借りている

 

この事務所には

陣内を含めて4名で仕事をしている

小さな金融会社だ。

 

玲奈は18時からこのビルを張っており

他の3名が帰るのをまっていた。

 

当然他の3名はすでに調査して

面が玲奈に割れている

 

やがて19時20分、すべてに社員が帰り

玲奈が動いた。

 

玲奈は素早くエレベーターに乗り込み

陣内の事務所に向かった。

 

客を装うと考えていた玲奈である。

 

ドアをノックするも返事がない。

 

なので玲奈はドアを開けて中に入る。

 

すると奥には背を向けて

パソコンの画面をのぞき込む

陣内の姿が・・・

 

玲奈は素早く

左手の裾に仕込んだアイスピックを抜いて

陣内の背後に近づいた。

 

だが玲奈はあることにきずく・・・

 

そう、なんと陣内は

すでに死んでいたのだ。

 

絞殺されており、

パソコンをのぞき込んでいたのではなく

前のめりになり

頭がモニターに引かかっていたのだ。

 

すると背後で気配がする・

 

玲奈はアイスピックを構えた。

 

「驚いたな…

僕のほかにも

陣内を殺しに来た人がいたのか…」

 

30代ぐらいの男性が

優雅な笑みを浮かべながら立っていた。

 

彼の名前は高橋一生。

珠理奈が追いかけている

連続殺人事件の容疑者である。

 

今、新たな運命が大きく動き出した。