ガラスを割れ―ラビリンス―11 | じゅりれなよ永遠に

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そしてその日の夜

 

時間が22時を回っていた。

 

梨加のアパートの前に1台の車が止まっていた。

 

後部座席には覆面をかぶった男が二人いて

運転席には北村がいた。

 

「いいか女をさらったらすぐに車に連れて来いよ。

弟は騒ぐようだったら、殺してもかまわん。」

 

北村に命じられた2人の男は

梨加の部屋に向かった。

 

梨加の住むアパートはかなり年季が入った古い建物なので

施錠はそんなにセキリュティがしっかりしていない

 

中の様子を伺う二人。

中はすでに電気が消えていた。

 

一人の男が特殊工具を取り出し

簡単に鍵をあけると

二人はゆっくりとドアを開けた。

 

すると消えていた電気がついたのだ。

 

「お生憎様、梨加はいないよ。」

 

なんと友梨奈が二人を待ち構えていた。

 

「なんだ??おまえは!」

 

一人の男が友梨奈を掴もうとした

 

友梨奈は男の手首を掴んで捻りを加える。

 

「イタタ~~」

 

友梨奈は手首をもったまま

反動をつけて投げ飛ばしたのだ。

 

背中から落ちた男は

呼吸が出来なくなり悶絶状態になる。

 

するともう一人の男が覆面を脱いだ。

 

男の名は錦戸良。

 

ボクサー崩れであった。

 

錦戸が間合いを詰めると友梨奈は構えた。

 

だが、錦戸がパンチを繰り出すと

その速さに友梨奈は対応できず。

 

顔面に1発パンチがはいるのであった。