気づいたら片想い―恋も2度目なら―35 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

玲奈から渡せれた写真を見て

目を見開く片山。

 

そこには菅田と片山が夜な夜な遊び歩く姿が

まるで仲のいい親友のように映っていた。

 

「2人とも対等な関係に見えますけど。」

 

「こっちも客商売なんで、

菅田さんを接待したんだよ。」

 

「じゃあ、もう一枚。」

 

玲奈は片山に写真を渡した。

 

それを見ると片山は

ぐうの音も出ない顔になった

 

菅田もその写真をのぞき込む

 

そこには、片山がアザだらけの菅田と

談笑しながら歩く姿が

 

「菅田さんもいい笑顔ですね。

殴られた上に

内臓をとられそうな人の顔に見えないですね」

 

「・・・・・」

 

片山は黙ってたばこを吸いだした。

 

「菅田さん、あなたはこの片山さんに

 借金の肩代わりを頼んだんでしょ?

 最初、どこから借りたんですか?

 教えて下さい」

 

「え??それは・・・」

 

菅田はいきなり質問されて

沈黙してしまった。

 

「ねえ、将暉、私を騙していたの??

 ねえ、答えてよ将暉!」

 

珠理奈は質問した

 

「そうだよ!何が悪い!

 お前が俺を裏切るからだよ

 俺のために黙って売られていりゃ

 いいんだ!」

 

菅田はまくし立てた

 

珠理奈の目から涙があふれ出た

 

「ちっ!もっちょとだったのに。

余計な邪魔しやがって

今日の所は引き下がってやるよ!」

 

片山はタバコの火を消して席を立った。

 

「待ちなさい!」

 

玲奈は呼び止めた

 

「なんだよ。」

 

「まだ、話は終わってないわ!」

 

「もう、俺はあんたに用がないよ。

将暉いくぞ!」

 

片山は菅田に声をかけた。

 

それは暗に菅田と共謀していたことを

認めるようなものだった。