「なんだ?」
片山は急に現れた玲奈を見上げた。
「松井玲奈です。珠理奈の友人です。」
「ああ、あなたが珠理奈さんが
お世話になっていた方ですか
まあ、おかけ下さい。」
珠理奈が席を詰め、
玲奈が片山の前に座った。
「それで、なんのご用ですか?
私どもはもう話がついております。」
「珠理奈を風俗で
働かせるわけにはいきません。」
「じゃあ、菅田さんの
内臓を提供してもらうだけです。」
「どうぞ、お好きにして下さい。」
「珠理奈さんはそれでいいんですか?」
片山は珠理奈を見た。
「玲奈ちゃん、
将暉が内臓を取られたら
死んじゃうかもしれないんだよ
だから、私が働くから
体を売ることぐらいへっちゃらだよ。」
その言葉に玲奈は珠理奈のほうを見て
平手打ちをする。
「玲奈ちゃん・・・」
「今度そんな自分をおとしめることを言ったら
こんなもんじゃ済まさないよ。」
玲奈が珠理奈に
初めて怒りの表情を見せるのであった