玲奈が珠理奈を連れて帰ろうと
する菅田の手を振りほどき
その行動に菅田は驚く
「え??」
「命を賭けるんでしょ?
だったら、死ぬ気で働いて下さい。
話はそれからです。」
「ちゃんと働きますから。」
「それをこの目で見届けてからです。
それまで珠理奈は渡せません。」
玲奈は微動だにせず言ってのける。
すると菅田が少しイラついた態度をとった。
「あんたには関係ないだろ!
これは俺と珠理奈の問題だ。」
「もう、本性を現したんですか?
あなたの命がけって
大したことないんですね。」
「なあ、こんなやつほっておいて、
俺と帰ろう珠理奈。」
菅田は再び珠理奈の手を掴んだ。
「珠理奈!!」
玲奈が叫んだ。
玲奈の顔を見る珠理奈。
ここで情に流されてはいけないと思った
珠理奈は菅田の手を掴んでゆっくりと
引き離した。