やがて、菅田が訪れた。
「珠理奈が大変お世話になりました。」
「まあ、上がってください。」
菅田は部屋に上がり込んだ。
するとキッチンにある
4人掛けのテーブルのイスにすわる
珠理奈が目に入る
菅田は軽く笑みを浮かべる。
珠理奈の前に菅田が座り
珠理奈の横に玲奈が座った。
「本当にご迷惑をおかけしました。
さあ、珠理奈帰ろう。」
菅田は頭を下げた。
「それだけなんですか?」
玲奈は菅田に言った。
「え??」
「貴方は珠理奈を
置き去りにして逃げたんですよ。
もし、珠理奈が危険な目にあっていたら
どうするんですか?」
「こうして無事なんだから
いいじゃないですか?」
「よくありません。」
「…そうですよね。」
菅田は神妙な顔になった。
そして立ち上がりいきなり土下座するのであった