片想いFinally~さよならの真実~23 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

(玲奈side)

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友哉さんがケガをして入院してしまった。

 

彼は一人っこで

ご両親は二人とも既に他界している。

 

親戚も近くにはいないので

 

だれも世話をする人がいないはず。

 

彼のことが心配で

なにか力になりたい思いが

私の心の中に芽生えている

 

でもそれは珠理奈に失礼だよね。

 

もし、私が入院中の友哉さんの

世話をしたいと言ったら

珠理奈は自分の感情を押し殺して

快く病室へいかしてくれるだろう・・・

 

だから、やはり私が友哉さんの世話を

することは許されないことだ。

 

そんなことを考えながら

私と珠理奈は病院の外へ出た。

 

「丁度夕食時だから、

たまには外食でもしようか!」

 

私は珠理奈に話しかけた。

 

「木村さんって、

世話をしてくれる血縁の方がいるの?」

 

「え??なんで、

珠理奈がそんなこと心配するのよ。」

 

「ここは、玲奈ちゃんが

少し面倒をみてあげたほうがいいんじゃない?

病室の端の方に松葉づえが置いてあったよ。

きっと、ねん挫であれがないと歩けないんだよ。

あと着替えとか、身の回りの物

玲奈ちゃんが買い揃えてあげたほうがいいよ。」

 

「珠理奈・・・」

 

「別れたとはいえ、もと妻なんだから、

それ位してあげてもいいと思うよ。

私は先に帰ってるから、玲奈ちゃんは

病室へ戻ってよ。」

 

珠理奈は

あっけらかんとした表情で言った。

 

私が友哉さんのお世話にをしても

珠理奈はなんとも思わないんだろうか?

 

それとも、私を信じてくれていて

このような発言をしたのであろうか・・・

 

でも、たしかに

私は今の友哉さんをほっておくことはできない。

 

「珠理奈・・・ごめん。

じゃあ、少し友哉さんのところへ行ってくるね。」

 

「そこ、謝るところじゃないよ。

 じゃあ、先に帰るからね。」

 

珠理奈は手を軽く振って

振り向いて去っていった。