梨加と別れた玲奈は由依と落ち合う。
由依にも愛想よく接し、
楽しく会話していた。
「由依・・・明日、職員の皆さんに
お別れ会を開いてもらえるので
一緒に帰れないの。」
「え・・・・今日で最後なんですね。」
由依は涙を流しだした。
そして、車内にいる人のことなど
お構いなしに
玲奈の胸に飛び込んだ。
軽く抱きしめる玲奈。
「駅に着くまでこうしていて良いですか?」
「いいよ・・・」
由依は目をつぶって
玲奈との思い出を噛みしめた。
やがて無情にも駅に着く。
「明後日の土曜日に
必ず連絡を入れるからね。」
「はい・・・」
由依は消え入るような声を出す。
玲奈はホームに降りると
電車が発車するまで、
由依に顔が見れる位置に立ち続けた
由依は玲奈に言葉を投げる
「先生・・・・好きです。
本当に好きです。」
ニッコリ微笑えんで受け止める玲奈。
そしてドアが閉まった・・
由依は玲奈を失うかもしれない恐怖が
体を支配していた。