素敵な罪悪感 1 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

素敵な罪悪感

 

S女子大学 文学部 2回生に

松井珠理奈は在籍している。

 

昼休み彼女は仲のいい

友人と昼食後にコーヒーを飲んでいた。

 

そんな時だった…

 

一人の女性が血相を変えて、やってきたのだ。

 

「珠理奈~~いきなり別れようって

 どう言うこと??」

 

女性の名は、柏木由紀。

 

「どうもこうもないよ、その文面通りだよ。」

 

珠理奈は席を立ちあがって、由紀のもとへ近ずいた。

 

「こんなライン一通で別れようって言うの?」

 

「そうだよ!」

 

珠理奈には悪びれた様子がない。

 

「なんでよ、なんでなの?」

 

由紀が詰め寄ると珠理奈は

背中を向けて言い放つ。

 

「理由なんてないよ。

由紀と別れても君の思い出は

私の心にいつまでも残るよ。

お互い思い出は胸に

新しい出会いに生きようよ!」

 

珠理奈は振り向いた。

 

「そんな無茶苦茶な…

私は珠理奈のことが…」

 

話しの途中に、珠理奈が

由紀の口元に人差し指を立て

話しを遮った。

 

「笑って、潔くお別れしよう」

 

珠理奈は笑顔で言ってのけた。

 

すると、由紀は目に涙をためて力一杯

 

珠理奈の右頬に平手打ちをするのであった。

 

そして、泣きながら走り去って行ったのだ。