玲奈と云う女-終焉ー8 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

その後、私も何度か一緒に食事をしたが、

 

丸山さんはごく普通のお兄さんって感じで

 

社長としての威厳があまりない。

 

そこが彼の魅力なんだろう。

 

優しく包み込んでくれて、

 

一緒にいたら安心できる

 

そんな雰囲気を醸し出している。

 

今度こそ、珠理奈は幸せになれる

 

私はそう思っていたんだ。

 

やがて、1年が経過した。

 

私達は27歳になっていた。

 

珠理奈も結婚するなら今が一番

いい時期なんじゃないか、

私はそう考えていた。

 

そんなある日の夜

 

珠理奈が部屋に来ている。

 

「あのね、隆さんから、

プロポーズされちゃった。」

 

まるで、宝くじで一等が当たったが如く

 

珠理奈は喜んでいた。

 

「本当、よかったじゃない!」

 

私は珠理奈の手をとり、喜んだ。

 

「ありがとう。

これも玲奈ちゃんのおかげだよ。」

 

「私はなにもしてないよ。

それで、返事はちゃんとしたの!」

 

「うん、喜んで

お受けしますって言ったよ!」

 

「そう、よかった。」

 

これで、珠理奈は幸せになれる。

 

まるで自分のことのように嬉しいよ。

 

「それで、いつ結婚するの?」

 

「まだ、プロポーズ受けたばかりだから

 これから、煮詰めていくよ。」

 

「そう、でも、よかったね!珠理奈。」

 

「うん、ありがとう!」

 

私達は自然と抱きしめ合っていた。

 

珠理奈の幸福感が

彼女の体から伝わってくるよ。

 

本当によかったわ。