楽屋のドアを開けると私は驚いた。
なんと、玲奈ちゃんが
いるではないか。
「珠理奈~~久しぶり~~」
玲奈ちゃんは私を抱きしめてくれた。
「どうしたの?
会えないと思っていたのに・・・」
「早くに会場入りしたんだよ。
珠理奈に会いたかったから。」
「ほんと??」
「ホントだヨ!!」
玲奈ちゃんは笑みを浮かべた。
その笑顔の美しいこと。
間違いない!玲奈ちゃんの美しさは
今が一番のピークだよ。
「玲奈ちゃん・・・キスして。」
は・・・私は何を唐突に言っているんだ
馬鹿じゃないのか・・・
玲奈ちゃんに
引かれてしまうじゃないか!
「違う・・・ごめん、変な事言って!!」
私は慌てて、言いなおした。
だが次の瞬間、
玲奈ちゃんは私の唇を奪いに来た。
突然のことで私は目が開いたままであった。
「珠理奈がキスしてって言ったんだよ。
なに驚いているの?」
「いや・・・まさか、
本当にキスしてくれるとは・・・」
「もう、時間ないんでしょ。
早く着替えて準備しなきゃ。」
「あと少しだけ、抱きしめていい??」
「いいよ・・・」
私は力強くその華奢な体を
抱きしめたんだ。
「玲奈ちゃん・・・大好きだよ。」
「ありがとう。」
この時、時間が止まった気がしたんだ・・・