命は美しい12 | じゅりれなよ永遠に

じゅりれなよ永遠に

じゅりれな・坂道小説書いてます。

それから1年が経過した。

 

今日、私は花を一輪手に持ち

1年前公園で自殺した

松村和子さんを参るために

訪れていた。

 

丁度死んでいた場所に私は花を添え

手を合わせる。

 

あの時の光景が今でも目に浮かぶよ。

 

玲奈ちゃん・・・

 

君は今、どこで何をしているの?

 

あの日に別れてから丁度1年がたつよね。

 

私は物思いにふけっていると

一人の二十歳前後の女性が声をかけてくる。

 

「あの・・・・」

 

「はい?」

 

「ひょっとして、松井玲奈さんですか?」

 

「え??・・・玲奈ちゃんは私の友人で

 私は松井珠理奈と申します。」

 

「すいません。松井玲奈さんの

 ご友人でしたか・・」

 

女性は頭を深々と下げた。

 

「あなたは?」

 

「私はここで自殺した松村和子の娘で

 松村紗友里と申します。」

 

「え??・・・」

 

まさか、松村さんの娘さんと出会うとは・・・

 

なんて言ったら良いんだろう。

 

玲奈ちゃんが止めて居れば

 

死なずにすんだかもしれないのに・・・・

 

だが、私はこの後

衝撃的な事実を聞くことになる