遠くにいても15 | じゅりれなよ永遠に

じゅりれなよ永遠に

じゅりれな・坂道小説書いてます。

珠理奈は重い口を開く

 

「玲奈ちゃん・・・ごめん!

私は七瀬が一番好きなの。」

 

え・・・?

 

今、なんて言ったの・・・??

 

私よりも西野さんが好きだって??

 

そんなのないよ・・・

 

私は珠理奈のことを

許そうとまで考えていたんだよ。

 

なのに、なのに・・・

 

ひどいよ!珠理奈!!

 

私の頬から一挙に涙が流れ出した。

 

もう、言葉を出す気力もない。

 

珠理奈は何も言わず、ただ私を見ていた。

 

これ以上、ここに居ても惨めなだけだ。

 

私は涙を拭い立ち上がった。

 

「玲奈ちゃん・・・」

 

珠理奈も立ち上がった。

 

私は何も言わずに、部屋を出ようとした。

 

「あ・・・玲奈ちゃん、待って!」

 

だが、私は無視して、

駆け足で部屋を出たのだ。

 

こんなことなら、

すぐにでも東京に帰るべきだった。

 

結局振られるなら、ラインでよかったんだ。

 

珠理奈が

私を選んでくれると期待していたんだ。

 

ほんと、馬鹿だよ。

 

私は駅へと足が向かっていた。