私と玲奈ちゃんの家は
自転車で5分ぐらいの距離なんだ。
だから、玲奈ちゃんは
頻繁に私の家に遊びに来る。
もう、彼女とは15年以上の付き合いなんだ。
いつも一緒に居た私達。
いつの間にか私は
君のことを好きになっていた。
でも、言い出せなかったんだ。
この関係を壊したくなかった・・・
ただそれだけのことで
私は君に告白できずにいる。
臆病だと罵られるかもしれない。
でも、私は君を失いたくない。
だから、言えずにいるんだ。
「どうしたの?
さっきから黙ったまんまだね?」
玲奈ちゃんは電車で海に
向かっている最中に
考え事をしていた私に話しかける
「玲奈ちゃんと出かけるの
久しぶりだなあと思って。」
「高校時代はよく出かけたよね。」
玲奈ちゃんは私の顔を直視して話してくれる。
でも、私は玲奈ちゃんのことが好きすぎて
彼女の顔を見ることができずにいる。
彼女の視線が私の横顔を見ているのが
よくわかる。
そんなに見ないでよ。
この気持ちを押さえられなくなるから・・・