部屋の中では、
ベッドの上で仰向けになった
島崎の心臓にナイフが刺さっていた。
珠理奈がはしごから降りてくると
玲奈に抱きついた。
玲奈は珠理奈を強く抱きしめた。
指原も島崎の死を知り涙を流していた
だが、柏木は違った・・
「下手な芝居はよしなさいよ!!」
「どうしたの?ゆきりん?」
指原は驚いた顔で柏木を見た。
「もう、犯人はあなた達3人の中の誰かよ!
悲しいふりして、実は笑っているんでしょ?
だれよ!だれなのよ!」
柏木は正気を失っていた。
「落ち着いて、柏木さん!」
玲奈がたしなめる。
「まだ、私たちの中に犯人がいるって
決まったわけじゃないから。
梯子を使っているから、
外部の人間かも、
前田さんも麻友さんも
外で殺されていたでしょ?」
珠理奈が柏木に言い聞かせようとした。
「優子さんはどうなのよ!あの時は
窓の鍵はかかっていたわ!
1階の出入り口の鍵もかかっていた。
つまり、あのプレハブの中にいた
誰かが犯人ってことよ!」
柏木は言い返した。
「その時は、
だれかが忍び込んでいたかも・・・」
珠理奈は苦し紛れに発言したが、
すぐに柏木が言葉を返す。
「あの時は7人いたんだよ!
だれも気ずかない分けないじゃん!
いい加減なこと言わないで!」
「・・・・・・・」
これ以上なにも
言えなかった珠理奈である。