「玲奈ちゃんどうしたの!
なにがあったの!教えてサエちゃん」
私は宮沢さんに問いかけた。
宮沢さんは私から視線をそらし
「ごめん!珠理奈!
今は私の口からはいえないの!ごめん!」
それがかなりの深刻さを
物語っているのがよくわかった。
病院に到着すると、
処置室に運ばれ手当てを受けることに。
私と宮沢さんは会話することなく
処置が終わるのを待ち続けた。
しばらくして、佐藤さんが駆けつけた。
「玲奈ちゃんは大丈夫なの??」
佐藤さんは、宮沢さんの手を握り質問した。
「大丈夫です。
今、医者(せんせい)がみてくれています。」
「そう、よかった・・・」
佐藤さんは、胸をなでおろした。
私は一番の疑問を
ぶつけずにはいられなかった。
「いったい、玲奈ちゃんはどんな病気なの・・・」
私は涙声で佐藤さんを問い詰めた。
すると、佐藤さんは意を決して、
語り始めたのでした。
「玲奈ちゃんの病名は白血病なの!!」
私は胸にナイフがささる
衝撃をうけ、頬に涙が流れた。
「もう2年以上この病気と闘っているわ!
お願い珠理奈ちゃん
玲奈ちゃんを支えてあげて」
「玲奈ちゃんは生きられるのですか?」
私は核心にせまった。
「今は、慢性の白血病、
でもいつ急性に変化してもおかしくない状態なの」
私は言葉を失った。
玲奈ちゃんが白血病で、
予断の許されない状態なんて!
私はその場でしゃがみ込んで、静かに泣いた。