玲奈の目が獲物を捕らえるような
目に変化した。
そして、押尾のマンションへ足を運ぶ。
玲奈は入口のインターホンを鳴らした。
「だれ??あんた?」
押尾の問いかけに玲奈は笑顔で応える。
「車の訪問販売なんですけど、
少しお時間はよろしいでしょうか?」
女好きの押尾は玲奈の美貌に食い付き
すぐに部屋に招き入れた。
押尾の部屋は13階にある。
玲奈は指紋を残さないように手袋を着用した。
玄関前に来ると、再びインターホンを鳴らす玲奈。
すると、ドアが開いて、押尾が顔をのぞかせる。
「まあ、入んなよ!」
押尾はにやけながら、玲奈を誘導した。
先に押尾がはきものを脱いで
部屋に上がり込んだ時だった・・・
「押尾さん・・・地獄でもお父さんに
守ってもらいなよ!」
「なに??」
押尾が振り向いた瞬間だった・・・
玲奈はコートの左手の裾から
アイススピックを抜き取り
押尾の心臓をつき刺したのだ。
そして、素早くハンカチで口を抑える。
「ぐ;sぉd」
声にならない声を発する押尾であった。
やがて、すぐに膝からくずれ落ち、
押尾は絶命したのだった・・・
「あんたにこんな綺麗な部屋は
似合わないよ。」
玲奈そう言って、部屋をあとにした。