サヨナラの眼差し―哀しみの黒いコート―1 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

サヨナラの眼差し~哀しみの黒いコート~

 

酒屋の前にある自動販売機で

 

男がビールを1缶買って、

飲みながら帰路へ向かっている。

 

「ちくしょう~今日も負けた!」

 

男はパチンコで大負けして

やけ酒を飲んでいたのだ。

 

今は夜の10時、辺りは静かで街灯も少ない。

 

そんな時だった、

前方から黒のコートをきた人物が

歩いてきた。

 

男は気にとめることなく歩いている。

 

すると、黒のコートの人物が話しかける。

 

「城山さん、城山祐二さんですよね?」

 

「そうだけど、おたくだれ?」

 

城山は黒コートの人物に近づいていった。

 

「女か・・・よくみたら、

いい女じゃん!俺と飲まないか?」

 

そう、黒コートの人物は松井玲奈であった。

 

「蒼太君からの依頼!!

あんたの命300円よ!

それぐらいあなたの命は軽いわ!」

 

玲奈は素早くアイスピックを左手裾から

取り出し、城山の心臓を刺した。

 

そして、回り込みハンカチで口を押さえる。

 

「地獄で鬼達と飲むといいよ!」

 

アイスピックを抜くと城山は倒れ込んだ。

 

玲奈は半年ぶりにこの街に舞い戻り、

かつの恋人・ジュリナが着ていた黒のコートを

身につけ、再び殺しの仕事を

請け負っているのだ。

 

 

 

 

   

 

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