キスだって左利き ―戻れない二人―18 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

やがて、7月がやってきた。

 

玲奈はある結論をだしていたのだ。

 

土曜日休日の朝、

 

玲奈は部屋で明音に話しかける。

 

「ちゅり・・・私ね・・・愛李と別れようと思うの」

 

「え????」

 

鏡を見ながら髪をとかしていた

明音は動作を止めた。

 

「結局、私が偽りの気持ちのまま

愛李とつき合ったから

愛李と珠理奈を傷つけてしまったわ。」

 

「そっか・・・

玲奈がそう結論をだしたんなら応援するよ。」

 

「ありがとう。じゃあ、ちょっと行ってくるよ。」

 

玲奈は部屋を出た。

 

行先は寮の屋上だった・・・

 

既に愛李が来ていた・・・

 

「ごめん、こんな所に呼び出して。」

 

「いいよ。別に・・・」

 

愛李はある程度の覚悟は出来ていたのだった。

 

玲奈とつき合って以来

 

玲奈が無理に自分を好きになろうと

 

努力してくれていたことを愛李は理解していた。

 

だから、結ばれたら

 

本当に好きになってもらえると期待していたのだが、

 

かえって珠理奈を想わす結果になり

 

焦って行動に移したことを後悔していたのだ。

 

「愛李ごめん・・・

やっぱり、私は珠理奈が好きなの。

もう自分の気持ちを誤魔化すことができないの」

 

玲奈の目を見ていた愛李だが

 

やがて視線を下にそらし涙を流す

 

「ごめんなさい。私の身勝手で愛李を傷つけて・・」

 

その言葉に愛李は首を横に振った。

 

「そんなことないよ。

もともと、珠理奈に

振られた弱みにつけ込んで

つき合おうっていたのは私だし

こうなることは想定してたわ。

ありがとう・・・

こんな私とつき合ってくれて。

これからも友達でいてね。」

 

愛李は右手を差し出し握手を求めた。

 

それに応えて玲奈も右手で握手をする。

 

「ごめんね愛李・・・ごめんね。」

 

握手しながら玲奈は涙を流す。

 

「私こそごめんね・・・」

 

こうして、玲奈と愛李は別れることになったのだ。

 

 

 

       

 

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