キスだって左利き ―戻れない二人―16 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

彩が怒った原因を知っているのは

 

玲奈、珠理奈、明音の3人だけで

 

他の者は何故そこまで

 

彩が激怒したのか意味不明だった。

 

「どしたの?彩~~なんでそんなに怒ってるの?」

 

真那が尋ねてきた。

 

「別に怒ってへんわ!」

 

そして、中西も玲奈に尋ねる。

 

「なんか、余計なこと私が言ったかな??」

 

「優香ちゃんはなにも悪くないよ・・・

気にしないで。」

 

玲奈が中西に答えて、席をたち愛李を追いかけた。

 

珠理奈は平静を保つために

 

玲奈を目で追うことはしなかったのだ。

 

玲奈は愛李を探していた。

 

校庭の,水飲み場の近くに

 

愛李がいるのを見つけた玲奈は愛李にちかずいた。

 

「愛李・・・教室にもどろう。」

 

「ごめんね、みんなの前で恥ずかしい思いをさせて。」

 

愛李は玲奈と目を合わさずにいた。

 

「いいよ。気にしてないから・・・」

 

「でもね・・・玲奈が珠理奈に

気をかけてるのがわかったから、

私嫉妬してしまったの・・・

ごめん玲奈。私のこと嫌いにならないで・・・」

 

愛李は涙を流し出した。

 

そんな愛李を玲奈は優しく抱き寄せた。

 

「私の方こそ、ごめんね。

愛李に心配かけて、

愛李のこと嫌いになんかならないから

心配しないで。さあ、戻ろう!」

 

玲奈は微笑みかけた。

 

愛李は涙を拭いて頷いた。

 

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