彩が怒った原因を知っているのは
玲奈、珠理奈、明音の3人だけで
他の者は何故そこまで
彩が激怒したのか意味不明だった。
「どしたの?彩~~なんでそんなに怒ってるの?」
真那が尋ねてきた。
「別に怒ってへんわ!」
そして、中西も玲奈に尋ねる。
「なんか、余計なこと私が言ったかな??」
「優香ちゃんはなにも悪くないよ・・・
気にしないで。」
玲奈が中西に答えて、席をたち愛李を追いかけた。
珠理奈は平静を保つために
玲奈を目で追うことはしなかったのだ。
玲奈は愛李を探していた。
校庭の,水飲み場の近くに
愛李がいるのを見つけた玲奈は愛李にちかずいた。
「愛李・・・教室にもどろう。」
「ごめんね、みんなの前で恥ずかしい思いをさせて。」
愛李は玲奈と目を合わさずにいた。
「いいよ。気にしてないから・・・」
「でもね・・・玲奈が珠理奈に
気をかけてるのがわかったから、
私嫉妬してしまったの・・・
ごめん玲奈。私のこと嫌いにならないで・・・」
愛李は涙を流し出した。
そんな愛李を玲奈は優しく抱き寄せた。
「私の方こそ、ごめんね。
愛李に心配かけて、
愛李のこと嫌いになんかならないから
心配しないで。さあ、戻ろう!」
玲奈は微笑みかけた。
愛李は涙を拭いて頷いた。