キスだって左利き ーあの日に帰りたいー12 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

4月の末、もうすぐGWがやってくる。

 

珠理奈達仲良し6人組は寮で夕食を食べていた。

 

「ねえ、玲奈はGWどうするの!」

 

玲奈の前に座っている真那が尋ねてきた。

 

「え・・・愛李の実家に遊びに行く予定なの!」

 

玲奈は左隣に座っている愛李をチラッと見て答えた。

 

「いいね!ラブラブだね!二人は!」

 

真那の右隣に座っているゆりあが冷やかしっぽく言った。

 

「二人は順調だね!!」

 

玲奈の右隣に座っている明音が笑顔で言った。

 

真那の左隣に座っている珠理奈は

 

玲奈が愛李の実家に行くことになって

 

もう、自分の感情を抑えられなくなっていたのだが

 

皆の手前、なんとか我慢していたのだった。

 

でも、楽しそうに話す玲奈の姿を見るのは

 

珠理奈は辛くて、

 

まるで心臓を針で刺される感覚に陥っていたのだ。

 

「・・・どうしたの?珠理奈。」

 

珠理奈の異変に明音が気付いた。

 

「・・・ごめん、ちょっと気分が

悪いんだ。先に部屋へ帰るね!」

 

珠理奈はそう言って、部屋に戻っていった。

 

玲奈は心配していたが、あえてなにも

 

ないように振る舞っていた。

 

 

 

       

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