やがて、珠理奈がいるB組の教室が見えてきた。
愛李と明音は玲奈が珠理奈に振られたことを知っているので、
あえて覗いていこうとは言わなかったのだ。
「おう!玲奈やん!玲奈はA組やろ!」
偶然廊下で会った、山本彩が声をかけてきた。
「うん、そうだよ!山本さんはB組なのね!」
「ああ、そうや!」
彩は笑顔で玲奈の傍により、小声で
「珠理奈はもらうで!負けへんからな!」
彩はまだ、玲奈が珠理奈に振られたことを知らずにいた。
知っているのは、愛李、明音、
それに当事者の玲奈と珠理奈の4人だけだった。
「うん、がんばってね!」
玲奈はそう言って、愛李達と教室へ入っていったのだ。
(なんか、前から玲奈の様子がおかしいなあ・・
珠理奈となんかあったんかなぁ)
不審に思った彩は教室で喋っている
珠理奈を手招きして呼び寄せた。
「なに?どうした彩!」
珠理奈が彩のいる廊下へ移動した。
「なんか、玲奈とあったんか?」
「え???」
「玲奈の様子が2ヶ月ぐらい前からおかしいから・・」
自分が振ったことを言うわけにもいかず
「玲奈ちゃんは愛李とつき合いだしたんだよ!」
「ええええ!!」
彩は口を大きく開いてしまった。
「なに、そんなに驚いてるの?」
珠理奈は不思議そうな顔で彩を見た。
「いいや、なんでもない・・・
そうか玲奈はつき合ってたんか・・・」
彩はこの瞬間、おそらく玲奈が
珠理奈に振られたことに感づいたのであった。
じゅりれな小説
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