短編小説 由紀の災難 ⑤ | じゅりれなよ永遠に

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そして、発表が・・・

 

「では、死んでもらうのは・・・

柏木由紀!!おまえだ!!」

 

「え??なんで私よ!何考えているの?

私が一番心がこもっていたはずよ!

他の3人なんて全然じゃないの!」

 

「うるさい!おまえの死は決定だ!」

 

そんなあ・・・・

 

私は腰が抜けて座り込んでしまった。

 

そして、目差し帽を被った男二人がはいてきて

私を取り押さえた。

 

「いやあ・・・助けて・・私まだ、死にたくないの」

 

すると、男が帽子をとって顔をさらけだした。

 

なんと、一人は健二だった・・

 

「あんた生きていたの・・・」

 

「ああ、お前のその絶望の姿が見たかったんだ

全員俺が雇ったひとばかりだよ」

 

「え??じゃあ、貴方達も?」

 

私は周りの女性を見渡した。

 

うなずく女性たち。

 

「訴えるからね!健二!いい加減にして!」

 

「ああ、かまわないよ!おまえのその絶望の顔が

愉快でたまらんわ!」

 

○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●

 

こうして、由紀さんと健二さんは長々と口げんかしていたんだ。

 

でも、割のいいバイトだったなあ・・

 

「玲奈ちゃん、帰り美味しい物でも食べて帰ろうよ!」

 

私は少し前を行く玲奈ちゃんに追いついた。

 

「そうだね、行こうか!」

 

人間の憎悪は怖いけど面白くもあるね

 

また、人の憎悪に触れてみたいなあ・・・・

 

~FIN~