授業が終わり放課後を迎える。
それぞれがクラブ活動へ向かう時
玲奈が珠理奈に声をかける。
「ねえ~今日こそ一緒に帰りたいんだけど
部活が終わったら、見に行っていいかな?」
「うん、いいよ!まってるよ!」
珠理奈はそう言って、部活へと向かった。
午後5時前に玲奈は美術部の活動を
終え珠理奈がいるグランドへ向かう。
珠理奈はスタートの練習をしている。
暫く珠理奈の姿を眺め
自分がいかに恵まれているか実感する。
(こんな素敵な子が親友でいてくれるんだ。
私はネガティブになりすぎたよ)
やがて、練習が終わると玲奈は珠理奈に声をかける。
「珠理奈~~お疲れ様!」
玲奈が右手を挙げて手を振った。
珠理奈はタオルを首に巻いた状態で
左頬の汗を拭いながら
「あ!玲奈ちゃん!今、着替えるから待っててね!」
部室へ着替えに行く珠理奈。
着替え終わると彩が珠理奈に声をかける
「珠理奈!帰り、パフェでも食べにいかんか?
玲奈も一緒に!」
「ごめん!今日は玲奈ちゃんと約束してるんだ!
また行こうね」
珠理奈は右手を立てて、左目をつぶり謝罪した。
「そうか!じゃあ、また明日な!」
彩が先に部室をでると、外で待っている玲奈と
目が合った。
「お先!玲奈!もうすぐ珠理奈は出てくるからな!」
彩は手を挙げて帰って行った。
「さよなら!山本さん!」
玲奈が言ったすぐ後に珠理奈が出てきた。
「おまたせ!帰ろうか!」
二人で自転車置き場へ移動する。
「なんか、二人乗りするのが久しぶりだね!」
玲奈が嬉しそうに言いながらペダルをこぐ。
「この背中久しぶり~~」
珠理奈は頬を玲奈の背中に擦りつける。
軽快に走り出す自転車
玲奈が口を開く~
「珠理奈~~」
「なぁに~~」
「友達でいてくれてありがとう!」
「なによ、今更、それはこっちのセリフだよ!」
二人は笑顔で会話を交わした。
玲奈は思う・・・
珠理奈とこの学校で出会えたのは
神様が与えてくれチャンスだと!
内気で、思ったことを素直にいえない自分を
強くしてくれる存在が珠理奈なんだと・・・
珠理奈と学園生活をおくることで
自分は精神的にたくましくなれる・・・
そして、いつかきっと、珠理奈に
本当の気持ちを伝えることがきっとできる
前向きな気持ちの玲奈だった・・・
自転車にのる二人に、街灯があたり
遠くから見ると二人のシルエットが
光り輝いているよう映るのであった・・・・
~FIN~
松井玲奈・松井珠理奈応援ブログ
★★じゅりれなよ永遠★★
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