キスだって左利き14 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

そして、1階の水飲み場近くに

行くと珠理奈が水を飲んでいる姿が

目にはいってきた。

 

「松井!」

 

岡田はゆっくりと歩きながら

珠理奈に近づいた。

 

珠理奈は岡田が声をかけてくれて

嬉しくなり、彼に駆け寄ったのだ。

 

「岡田先生!どうしたんですか?」

 

珠理奈は満面の笑みで近づいていった。

 

「いやあ、玲奈の様子が変なんだけど

なにか知らないか?松井は仲がいいんだろ?」

 

冷静に考えれば美術部の顧問である岡田が

 

美術部に属する玲奈の様子に感づいて

 

珠理奈にそのことを聞いてもおかしくないのだが

 

岡田に話しかけられ,舞い上がっていた

 

珠理奈はまさに想定外のことを言われ

沈黙してしまった。

 

「・・・うん?どうした?・・・松井?」

 

岡田は急に黙り込んだ珠理奈を

不思議に思った。

 

「先生・・・先生は玲奈ちゃんのことが

心配なんですか?」

 

珠理奈は悲しげな目で見上げながら言った。

 

「まあな・・・美術部員だしな!

なにか知ってるのか?」

 

「いいえ・・・私は別に・・・先生こそなにか

知らないんですか?」

 

「玲奈は何時も松井の

話しかしないんだよ!」

 

「え???私の話?」

 

珠理奈は驚いて目を丸くした。

 

「この間も、屋上で絵を描いている時

松井は料理が上手で特にお菓子なんか

最高に美味しいって!明るいし

気もつくからお嫁さんにしたら

最高だって言ってたよ!

玲奈って松井の話をすると

本当に幸せそうな顔になるんだな!」

 

そう、珠理奈が岡田と玲奈が楽しそうに

話をしているのを目撃したのが

丁度この話の時だったのだ。

 

玲奈が珠理奈の良いところを

懸命に岡田に言ってくれたことを

理解した珠理奈は自分が大きな

勘違いをしていることを悟ったのだ。

 

すると、珠理奈は急いで部室へ

走り出した。

 

「あ・・・松井??」

 

「先生!ありがとう!」

 

「え???なんで?」

 

岡田は訳がわからなかった。

 
 

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