北川と後藤は2階にある客間にとおされ、
しばしの休息をしていた。
「後藤さん、あの玲奈って女性綺麗ですね。1人ぐらしなのかな?」
「こんな山奥で1人暮しなんて、一体何をしているだろう?」
暫くして玲奈がコーヒーを2人に運んできた。
北川は玲奈に興味津々で質問した。
「あの、こんな山奥で1人暮らしなんですか?」
「はい、両親が海外に仕事で長期間留守にしています。」
玲奈は、姿勢の良い直立不動で答えた。
その後、北川からは、年齢、趣味、休みの日はどうしているなど
まるでお見合いをしているかのような質問をした。
玲奈は、24歳で趣味が料理、休日は散歩ばかりしていると答えた。
「よかったら、ここで暫く話ししませんか?」
北川はテーブルイスを引き、座るように促した。
「いいのですか?私も話し相手がほしかったのです。」
玲奈は上品に微笑みイスに座った。