陽光が銀の鱗に煌めいた。
「さあ、知っている限りの事を話してもらおうか。」
木の床にアレスの爪が突き刺さる。
その身を女の方へ向けると、知性の輝きを秘めた瞳で促した。
女は目を細め軽く息をつくと、やがて口を開いた。
「先の大戦の前に、サウザードが此処を訪れた。私の先祖はあるものを受け取った。そして千年後の今日までそれを守り続けてきた。」
アレスの瞳が一際輝いた。
「おお、ではお前の先祖がウルカだと言うのか。」
女が咄嗟に手でアレスを制した。
「その名を出してはいけない。大きな運命に関わることは言葉に出来ぬ。言葉に伴う僅かな波動が悪しき者に伝わってしまうからだ。慎重に。慎重に…。」
そう言うと女が立ち上がった。
「私は同じ名を与えられたが、その名で呼ばれた事はない。約束を果たす者、シシルと呼ばれて来たのだ。」
「ああ!そうか。そうであったか!」
アレスが首を振り、歓喜の声をあげた。
「シシルよ。随分探し回ったぞ。私は時を逃してはいまいか。」
「どれほど回り道をしているような人生であろうと、そこに無駄は何一つ無い。歯車が合うように、全てが大いなる運命を動かしているのだから。」
天井から木が枝を伸ばしている。木々が身を寄せ合ったようなこの家は、およそありきたりな家と、その構造を異にしていた。
その枝をリスが駆け下りてきた。
シシルの肩に飛び移ると、口にくわえたクルミ程の丸い宝石をその手に渡した。
「さあ、知っている限りの事を話してもらおうか。」
木の床にアレスの爪が突き刺さる。
その身を女の方へ向けると、知性の輝きを秘めた瞳で促した。
女は目を細め軽く息をつくと、やがて口を開いた。
「先の大戦の前に、サウザードが此処を訪れた。私の先祖はあるものを受け取った。そして千年後の今日までそれを守り続けてきた。」
アレスの瞳が一際輝いた。
「おお、ではお前の先祖がウルカだと言うのか。」
女が咄嗟に手でアレスを制した。
「その名を出してはいけない。大きな運命に関わることは言葉に出来ぬ。言葉に伴う僅かな波動が悪しき者に伝わってしまうからだ。慎重に。慎重に…。」
そう言うと女が立ち上がった。
「私は同じ名を与えられたが、その名で呼ばれた事はない。約束を果たす者、シシルと呼ばれて来たのだ。」
「ああ!そうか。そうであったか!」
アレスが首を振り、歓喜の声をあげた。
「シシルよ。随分探し回ったぞ。私は時を逃してはいまいか。」
「どれほど回り道をしているような人生であろうと、そこに無駄は何一つ無い。歯車が合うように、全てが大いなる運命を動かしているのだから。」
天井から木が枝を伸ばしている。木々が身を寄せ合ったようなこの家は、およそありきたりな家と、その構造を異にしていた。
その枝をリスが駆け下りてきた。
シシルの肩に飛び移ると、口にくわえたクルミ程の丸い宝石をその手に渡した。