ユリウスの切れ長な涼やかな瞳と、
青年の輝きに満ちた力強い瞳が、
互いを映している。

そこには傲慢さも、卑屈さもない。
猜疑も、嫉妬も、羨望も、
あまたの複雑な
感情は何一つ無かった。
ありのままの二人が、
なんの遠慮も無く、互いを見ていた。

「長い時を生きるあなたと、
刹那を生きる私と、
感じる時間は異なるのでしょうか?」

「それは変わらない。
何故なら、長い短いと言っても、
刹那の積み重ねが、
多いか少ないかに過ぎないからだ。
過ぎてみれば、光のごとく速く、
待ち受ける間は冬の夜のように長い。」

「ならば、私は、私に与えられた時が、
少ないことを嘆くのはやめましょう。
なぜなら、この刹那に意味あらしめることが、
あなたにも、私にも重要であるのだから。」

「今、この瞬間に何を考え、
何をなすつもりだ?」

「全力で生きる。後悔の余地など無いほどに。」

青年は力強く言い放つと、静かに微笑した。



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