美しいモノ…。世の中の多くの人たちが、口を揃えて「美しい」と表現するものには、何らかの秘密、或いは共通点のようなものがあるのかも知れません。

 

例えば、『黄金比』。人間が美しいと感じる物の中には、いわゆる黄金比が隠されていることが間々あるようです。

 

代表的なもので言えば、

 

 

有名な『ミロのヴィーナス』。足元から臍までの高さと、足元から頭のてっぺんまでの高さが、黄金比になっています。

 

芸術作品の中には、この黄金比が意図的に取り入れられている作品が他にもあるようですが、この比率はフィボナッチという数学者が発見したもので、自然界にも多く存在しているようです。そこで、りゅう坊は考えました。ひょっとしたら、ボディビルダーの肉体においても、この比率は存在するのではないか?と。

 

ボディビルは、筋肉の大きさを競うスポーツですが、「いい身体に見えるか」を競っていると言うことも出来ます。バランスの良さも評価の対象になるワケです。となると、「バランスの良いカラダって、具体的にどんなだよ?」と言いたくなりますね。

 

そこで、身体の各パーツに黄金比を当てはめてみます。黄金比、すなわち1:1.618であらわされる比率を当てはめてみると、例えば肘回りのサイズが24~25cmの場合、上腕囲が40cmあれば黄金比に近くなります。また、胸囲が115cmの場合、ウェスト周りが71cmであれば、これも黄金比に近づきます。いずれも、ボディビルダーのサイズとして考えれば現実的な数値であり、バランスの良さを感じさせる原因になっていても不思議ではありません。

 

ボディビル競技においてサイズは重要ですが、胸囲・ウェスト共に130cmの選手と、前述の選手を比較すればどちらが有利かは明白ですね。『美しさ』というのは言葉で説明するのは難しいですが、その根拠というのは意外な形で隠されているものなのかも知れませんね。