ボディビルの審査基準は大きく分けると「バルク(筋量)」、「仕上がり」、「バランス」の3つに分類されると思います。

ボディビルダーではない普通の人は、「仕上がり」と言われても何のことだか分からないかも知れません。ボディビル競技でいう仕上がりとは、体脂肪が少なくて、個々の筋肉がはっきりと見えるかどうかを意味します。そのため、体脂肪が少ない選手を「仕上がりが良い」という感じで表現します。

ボディビルダーにとって、どこまで仕上げるかは中々判断が難しい問題です。ただ、以前「ナルシス」と呼ばれている某有名ボディビルダーのブログを読んだとき、『体脂肪7%以下のコンテストコンディションを作らなければ、審査対象外になってしまう』と書かれていました。

減量を進めていくと、脂肪のみならず筋肉もある程度は落ちてしまうので、バルクと仕上がりのどちらを重視するか、最終的には選手自身が判断しなければなりません。しかし、いずれの場合にしても、体脂肪率7%以下というのが必須条件になると考えられます。

ただし、体脂肪率7%と言われても、ボディビルは見た目の競技なので、仕上がっているように見えなければ意味がありません。人間の体は、特に30代半ばを過ぎた男性の場合、お腹周りに脂肪が付きやすくなります。いわゆる、「中年太り」と呼ばれる状態になるので、脂肪が付きやすく、また落としにくいお腹周りを仕上げることができるか、これが一つの目安になると思います。具体的には、腹筋が割れて、その上に血管が走るくらいに仕上がっていれば、及第点と言えるでしょう。