私は一度も父に叱られたことがありません。
父の温厚さは有名です。
とにかくおとなしい人です
晩酌するにも関わらず、体はとても健康で、どこも悪くありませんが、5年ほど前から認知症が始まっています。
そうは言っても、徘徊したり攻撃性のあるものとは違い、ただ覚えていられないだけ。
忘れちゃうだけの、家族からすればかなり楽なタイプです。
父が使うことのなくなった書棚は、『今の私』にとっては宝の山です
※次は何を読もうか、ワクワクしながら手に取るワタクシでございます🎶
今から30年以上も前、すでに"Oリング" や "西式呼吸法" や "断食" などなどを実践していた父は、
当時の人からみたら、訳の分からないことをしたり、不思議な話をする人として、周りから変人扱いされていました。
けれども本人は常にニコニコ^_^
自分のしている事に集中しているから、周りの反応など、いちいち気にもとめていない様子でした。
でも、家族には勧めたかったのですよね。
もちろん、私も帰省するたびに、勧められていました。
『この本、読んでみたら?これは真実だよ、家族には知ってほしい。本当に凄いよ^_^』と、本を私に差し出す父。
なのに、まだ20代〜30代だった私は、真に受けず軽くあしらっていました。
『ハイハイ、そのうち、うんと暇になったらね〜〜^_^』って突き返す、なんてヒドイ娘だったことか😭
その後、父はさらに深く学んでいくようになったと記憶しています。
同じことをしている方々との会合(今でいうところの、オフ会とか講座とかワークショップだったのでしょう)に、意気揚々と出かけていました。
聞きなれない変な健康法を口にする父・・とは認識していても、果たして何をやっているのか判らなかった当時の私。
"EM菌" "波動" "レイキ" "細胞と宇宙"
こうしたものに父がのめり込んでいたのを知ったのは、つい最近です。
興味もなかった父の書棚を開け、本を手に取ると、そこには、何十年も前から父が想いを馳せた、父の宇宙が広がっている気がしました。
今の私の興味の対象が、そのまんま在りました。過去の父からのギフトです。
それらの本は、いずれ何十年か後に、私が興味を持って手にするのを、解りきっていたようです。
最後のページに、父の自筆で名前が書かれてありました。
一緒に学んでいる仲間に貸したり借りたりするからなのでしょうか。
科学的な解明がはじまっている今でさえ、波動だとか宇宙の話をすると、一種のオカルト扱いをする人も少なくありませんから、
ましてや当時は、周りに理解してもらえない歯がゆさや孤独があったのではないかなあ。
ごめんなさいm(_ _)mお父さん。。
※娘ながら、父を見て可愛いおじいちゃんだなぁ✨と思うのです。
今では、自分が没頭していた学びのことは、ほとんど忘れてしまっているのも、父の脳の判断なのかも知れない・・
それでも毎朝、庭で呼吸法をやり、宙に向かって何かを唱えているのは、何十年も変わらない習慣のようです。
※一緒に住んでいる妹でさえ、父を可愛いおじいちゃんだなぁ✨と、思っているそうです。笑
まもなく父の日と、父の誕生日がやってきます。
元々、物欲のない人だから、子供としては、何かプレゼントをする楽しみもないのだけど、せめて、実家聞き行って、本の読み聞かせでもしてみようかと思っています♬