『ユーベル ブラット』読破 その1 | ボクとその周辺

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あと、日常のこととか、気が向いたら心理学関連も書くかもです。

けっこう古い作品で、紙の本で持ってたんですが実家に置いてる上に既に記憶になく、Kindleでは最後の数冊持ってなくて、最初から持ってるところまで読んだら欲しくなって買ってしまいました。



以前にも紹介してるのですが、結構ハードなファンタジーです。


しかし、最後まで読んだ感想は、

「あれ、こんな終わりかただっけ」

というか、少し物足りない感じでした。

この物足りなさはどこから来てるんでしょう。



とりあえず紹介しとくと、ヤングガンガンで連載されてたもので、ドラクエみたいな中世ヨーロッパ風の世界観ですが、モンスターはあまり登場せず、人間同士の争いが描かれます。

作風は、性描写とかもあり、戦闘では血しぶきが飛び散ります。


魔法もありますが、そこまで強力ではなく、主に剣での戦いです。回復系魔法も無くはないですが、気休め程度な感じです。


そんな世界で亜人の剣士ケインツェルが活躍するお話です。

彼の身体は月光で回復・強化され、右腕からは触手のように動く巨大な四本の黒い剣が現れます。



以下、ネタバレ含みます。


この作品の舞台となっている国は、7人の英雄が伯爵となり平定しています。

しかし、少し前までは、ほころびが生じた封印の向こうからやってくる〈闇の異邦(ヴィシュテヒ)〉との戦争状態にあり、皇帝から聖なる槍を与えられた14人の英雄が封印の綻びを閉じる旅に出て、3人は倒れ、4人は裏切って討たれ、帰った7人が伯爵となっています。


しかし、実は封印を閉じたのは裏切ったとされる4人であり、怖じ気づいて引き返した7人の所へ戻ったところ、裏切った7人に殺されたのが真実です。


その4人の内のひとり、最強の剣士アシェリートは、左眼と右腕を斬られ、崖に突き落とされましたが、瀕死の状態でそこにいた妖精達を食い、妖精と融合したような、亜人のような姿になりました。


このアシェリート=ケインツェルが7人の英雄をひとりずつ殺してゆく、というお話です。



そして、物語の中盤辺りで、7人の英雄の中心人物グレンを倒すのですが、しばらく後に若い姿で復活します。

グレン自身も、その部下も〈闇の異邦(ヴィシュテヒ)〉の技術を用いて強靱な肉体を手に入れており、この辺りから一気に敵が強力になります。



この後半に入ってからが、明らかに前半よりも面白さに欠ける気がするんですよね。

十分に面白いんですけど、何かが足りない感じです。


長くなったので今回はここまでです。