楽天のアカウントがあったら、気になるレシピをチェックし放題だったので。
そして、計量カップや計量スプーン…というか小匙や大匙の分量を計れる小さい計量カップ(100均)、料理酒にみりんにコンソメと、いろんなものをそろえましたが、ひとつ足りないものがあります。
クッキングスケール、天秤ですね。
材料に鶏肉200gと書いてあっても判らないのです。
で、せっかく買うなら良いものを買いたいと、Amazonとかで調べてます。
タニタとかが多いですが、なんか人と違うものを求めてしまいます。
あと、0.1gまで量りたいですね。
理由はないですが。
島津製作所はどうでしょう…
!?
二桁、下手すると三桁違います。
ここは業務用、研究用しかないですね。
新光電子も同様です。
そういう業務用作ってて、安いものも出してるところ無いでしょうか。
で、見つけたのがA&Dです。
研究室とかに置いてある超高級天秤も作ってるところです。
カタログスペックはタニタとほぼ同じ感じですね。
最大の秤量は3000g、300gまでは最小読み取り値0.1gの精密測定モード有りで、それより上は最小読み取り値1gです。
韓国や中国のメーカーは、精密測定のときと重いもの量るときと分けてませんが、重いものだと精度はそんなものだということでしょう。
韓国や中国のメーカーが優れているわけではありません。
しかし、Amazonの評価に、最小0.1gの精密測定モードは値がブレて精度が低く、信頼できないという意見が結構ありました。
でも値がブレるかブレないかって精度なのでしょうか。
超高級な電子天秤と見比べて、何か違うところがあるのが判らないでしょうか。
風防が無いのです。
0.1gは1円玉の十分の一の質量です。
エアコンの風、また周囲を歩いた人がおこす風で簡単に値がブレます。
気になるなら周囲を囲って、少なくとも天秤のテーブルの下に風が入らないようにすれば、だいぶマシになります。
もちろんテーブルに触れちゃいけません。
あと前提条件として、足の部分を回して、水準器の中の気泡が真ん中付近になるよう調整する必要があります。
あと、高性能な天秤は緯度を入力する必要があるものもあると書かれてましたが、緯度というより重力加速度です。
南極や北極で g=9.80665 m/s^2 で、赤道に近づくほど地球の自転の遠心力と相殺して小さくなります。
どこの値がいくつかは国土地理院のサイトに載ってたでしょうか。
でもそれは下に書いた二つの使用前校正が出来ない場合の補足的な機能で、だいたい以下の2タイプの方法のどちらかで校正できるようになってます。
ひとつめは、自分の中に基準となる分銅を持っていて、「cal」ボタンを押したら校正してくれるものですね。
その他には、指定された質量の正確な分銅を載せて校正するタイプがあります。
このとき、なにも載せずにボタンを押して、ゼロを録り、また分銅を載せてボタンを押しますが、ゼロを録るときに分銅とか載せてると、最悪壊れてしまうので注意が必要です。
精度にこだわりたいなら、特にキッチンスケールみたいな形の、電磁誘導とかでやってるやつは、本当に正確にやろうと思うと、温度が変化するともう一度、上述したような校正をする必要があります。
あと、コンセントに繋いでから30分ぐらい待たないと正確に量れません。
精度が良いか悪いかって話に戻します。
それは正確な分銅を載せてみて、正しい値からある程度以内に収まってるかってことです。
許容差という言葉で言われますね。
最大3000gで最小単位が1gなら、4等級。
500gまでは10g
2000gまでは20g
3000gまでは30g
が許容差。
つまり最大それだけズレててもいいことになってます。
JISだったと思いますが。
JISって結構ゆるいんですよね。
それで某企業がJISを外れてたって大事になってた訳です。あれは品質関連のですが。
でもメーカーの方が自主的にもっと厳しくしてます。
精密測定モードの最大300gで最小単位0.1gなら3等級か4等級。
厳しい方を取って3等級だと
300gまで1.0g
が許容差です。
ここまで見て判るように、精密測定モードにするだけで、ズレちゃいけないって決められてる範囲が狭くなるんです。
精密じゃないとか言っても、精密測定モードにすることには意味があります。
まあ鶏肉200g量るのにはいらないですけどね。
190gでも210gでも大差ないです。
0.1gまで量れるのが良いっていうのも、ボクがやってるレベルの料理では、特に深い意味はありません。
精密だー、わーい。
って言いたいだけです。