『GATE』外伝読破 | ボクとその周辺

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主にゲームやアニメのこととか書きます。あと、映画とか音楽のこととか書きます。
あと、日常のこととか、気が向いたら心理学関連も書くかもです。

原作小説、全部揃えちゃいました。かなり高かったですが。
前回このことは少し書いてますが、もうちょっと詳しく書きます。


1巻と2巻の途中まで読んだのですが、コミックでもアニメでもやってるところです。
そして、コミック最新巻の続きが気になって仕方ありません。

ので、『外伝+』を読み始めました。
実はこれ、本編のバーディ神殿に行く途中だったりします。(他のお話も含まれてますが)

そのまま『外伝1』から『外伝4』まで読んじゃいました。
『+』以外は本編終了後なので、ホントは本編を先に読むべきだったのですが…



以降、内容についてなので、ネタバレ含みます。



『外伝』シリーズは、ヒロインが1人ずつそれぞれの巻の、もうひとりの主人公みたいになってるのが特徴です。

『外伝1』はピニャ殿下と伊丹が海で遭難

『外伝2』は大祭典と結婚式の準備の過程で、ロゥリィの過去と他の亜神の紹介

『外伝3』はテュカと伊丹が竜騎士装備で蛮族も住まう辺境を冒険

『外伝4』はレレイが門の再開通に奔走する

みたいな感じです。


全体としては、『外伝+』と『外伝1』『外伝2』は本編と同じ雰囲気でバランスが取れてます。

『外伝3』も異文化コミュニケーションと言えば間違いではありませんが、高所恐怖症の克服のために感情を抑えられた伊丹が若干ウザいです。

あと、蛮族とのコミュニケーションと言っても、ここまで性描写必要かなーというのはありますね。いや行為の様子が書いてあるわけじゃないですが。
無駄に野蛮すぎといったほうがいいでしょうか。

『外伝4』は色々詰め込み過ぎですね。

作中でロゥリィ達が「こんどはレレイのターン」と若干メタな発言をしてるのに、レレイはただ苦労してるだけであんまり伊丹にくっつく機会とか無いです。

貴族間の見栄の張り合いや、宮廷内の黒い争いを書きたかったのは解りますが、そっちに重点を置きすぎですね。

完全にレディの巻になってます。
彼女をここまで悪役にして、こんなヒドイ結末にしなくてよかった気がします。

この作品はもう少しお気楽であってほしかったです。

せっかく皇太女の仕事の忙しさも書いてましたし、和解してからハミルトンのスパルタ教育を受けてぐったり、みたいな感じでよかった気が…


少し文句が多くなってますが、ついでに全体に対して言っときます。


最初にアニメに関していうと、ボク的には「異文化コミュニケーション」が主題なのですが、『ソードアートオンライン』の勢いのまま、戦いと冒険が主題の作品になってますね。

戦闘以外の日常や、そこまでの過程がバッサリカットされてます。
このクールは炎龍編だけで、もっとしっかり描いて欲しかったですねー。


ここで原作に戻りますが、初期にかなり言語の違いを強調してたのに、たまに帝国の標準語が日本語と同じ単語であるかのような部分がありますねー。

「ロクデナシ?」「ああ、梨ね」とか、
「檻(おり)」かと思ったら辺境の言葉の違う単語「オリュ」だったとか。


あと、兵器の使い方とかの描写がリアルで細かいから目立ってしまうのですが、

大きなショックを受けて、一夜というか、一瞬で髪が真っ白に、というのがありましたが、有り得ませんよね。

何かショックを受けた描写があってから、数ヶ月後に登場した時に、とした方がリアリティがありますね。

あとダイヤモンドは神の剣じゃなくても、鉄のハンマーで割れます。
ひび割れしにくくありません。

硬いものはたいてい脆い、つまり力が掛かったときに金属みたいにグニャっと伸びずにパキッといっちゃいます。

セラミック包丁は、落としたりして大きな衝撃力がかかると、割れて飛び散るかもなので気をつけましょう。



そういえば、この世界には、ギリシャのオリュンポス12神のように、12柱の主な神様がいるみたいですね。

神ー司るモノー亜神 として並べると、

エムロイ ー 戦いと狂気 ー ロゥリィ聖下
ハーディー 死 ー ジゼル猊下
ズフムート ー 光・結婚 ー メイベル
フレア ー 太陽 ー グランハム輝下
ダンカン ー 鍛冶 ー モーター鎚下
? ー ? ー ワレハルン樹下
ルナリュー ー 音楽 ー 空席

これで作中で明らかになってる全部だと思います。

ギリシャ神話やローマ神話を思わせる神もいますが、一致してるわけではないようですね。


簡単に合うところからいくと、ハーディは冥王ハデス(プルート)ですね。まずここで既にオリュンポス12神じゃないですね。

あと、ダンカンはヘパイストス(ウルカヌス、ヴァルカン)、フレアはアポロでしょう。

ワレハルンのところは名前自体明らかじゃないですが、植物だからデメテル(ケレス)でしょうか。

ルナリューは台詞の中で出てきただけですからねー。音楽と言ったらアポロですが、オルフェウスとかもいますね。


エムロイは戦いの神ですが、素直に軍神アレス(マルス)という感じじゃないです。
軍神というと川上稔の『終わりのクロニクル』の鹿島(日本神話の神は~ノミコトじゃなく神社の名前で登場してます)のイメージで、戦士じゃなく戦略とかまで含めたというか戦いという概念を司る印象です。
あとロゥリィの特徴からも狂気成分が大きい気がします。

ディオニュソス(バッカス)の方が合ってますね。亜神のロゥリィはマイナスにあたるでしょうか。
ニーチェがアンチキリストの名前として使ってましたしピッタリです。

ズフムートは光を司るみたいですが、結婚にも関係ある感じなので、そこをとるとヘラ(ユノ)でしょうか。
6月(June)の由来になってる神です。
ジューンブライドです。

最高神ゼウス(ユピテル)の正妻ですが、ゼウスが不倫したら、彼自身でなく愛人を痛めつけまくります。
そういう嫉妬深そうなところは似てる気がしますが、やっぱりそのままな感じじゃないですね。

どちらかというと、信じるものは救うけれど、間違ったことをしたら恐ろしい、キリスト教とかの天使ぽいです。


うーむ、好き勝手書いてたら長くなりました。