お寺に油染み事件 | ボクとその周辺

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あと、日常のこととか、気が向いたら心理学関連も書くかもです。

また鈴虫寺に油染みがあったらしいですね。

やっぱりあの新興宗教が関わってるんでしょうか。
まあ、今回は模倣犯な感じもしますけど。


あの宗教、キリストがどうこうと言ってますが、キリスト教系とも言えませんね。

よく冊子が入ったラックを持って立ってる「エホバの証人」もかなり異端ですが、まだ聖書とか配ってますからねー。

ユングの思想も錬金術と繋がってるので、異端という点では人のこと言えませんが。



鈴虫寺のニュースを見て、そういえば本気で考えたことなかったことに気付き、ちょっとやってみました。


油染み事件の犯人と言われてる教祖様の主張は

・日本中のお城やお寺から、邪悪な気が溢れ出しており、これを清めるために油をまく必要があった

・洞窟の前に猿の怪物がおり、キリストの力をもってこれを追い払った

そんな感じだったと思います。


これはユングが用いた手法のひとつ、能動的想像に近い捉えることができるでしょう。

これは、空想を次へ次へと繋げてゆくものです。
当然、夢より意識的なものが入り込みやすいですが、ある程度制御ができるということが利点です。

ので、これを象徴的に見ていきます。



キリスト教は父親的・男性的な、それも数千年の間に成熟した宗教です。

お城やお寺は、護って包み込む、女性的なものと考えて差し支えないでしょう。

彼は成熟した父親的・男性的なキリストの化身であり、母親的なものから邪悪な気、まさにフロイトの術語の意味での、性的なリビドーを祓う必要がありました。


確実に幼少期の母親(のような人)との関係に何かあったのでしょう。

普通、母親からの愛が多すぎたか少なすぎたかですね。

なんか、祓おうとしてるし、前者のような気がします。
元型では〈恐ろしい母〉とか〈大母〉とか呼ばれる、夢見者というか、自我を、捉えて放さない感じです。


これだけでもフロイトが喜びそうですが、もう一つの主張なんかもっとすごいですね。

穴、つまり(自主規制)の前に、人間になりきれない未成熟な状態なのに強大な力をもったものがいるのです。

それを成熟した父親的・男性的な力で追い払わねばならなかったわけです。

近○相○を思わせます。
怪物は持ってはいけない興味を持ってしまった過去の未成熟な自分のような気がします。


あれ、一応ユングの思想に同調してますが、フロイトみたいな結論になっちゃいました。

母の象徴に、(少なくとも水より)粘性の高い、油で染みをつけるとか…
もう18禁のカタマリにしか見えなくなってきました。


ので、ちょっと違ったところから、もうひとつ解釈してみます。

産婦人科医でもあるみたいですが、医者はある意味患者を支配してます。

患者は医者の言うことを聞くでしょう。

この場合、患者は絶対女性です。
母親の投影でしょうか。

意識的ではないでしょうが、この職を選んだ理由もその辺ぽいです。

今度はアドラーぽい感じですね。



ホントの心理分析はもっと慎重にいかなきゃダメなので、そこんとこヨロシクです。

確実なところでは、母親との関係に何かあったかもしれないってことぐらいしか言えませんねー。