幸せを追いかけると誰かを傷つけるって話を前回はしたけど、それに少しでも正直になるために、欲望を伝えることを上手になりたい。
細かく言うと、欲望だけでなく、その欲望が対峙している不安を伝えることだ。そのためには言葉の出た先を想像しないといけない。
今日は、父と少し言い合いになってしまった。
僕が就職したら一人暮らしをすると言っていたんだけど、父はいつも反対をしていて、僕と言い争いになる。
なぜだ?
僕はその話になるといつもここを出て自立したいと言う。
父は、独立はそんなに甘いものじゃない、と反対をする。
話は平行線で、なぜこの人は自分のことを否定ばっかりするんだ!自分勝手だなあ!なんて思ってしまう。
後から考えると、今日みたいに欲望を隠すから、自分が欲望なんてない綺麗なものなんだって思い込むから分かり合えないんだって気づく。
だから、その言葉を発することで自分の欲望は相手にきちんと伝わるのか?
って考える。
「ここを出て自立したい」っていう言葉は、想像するに、たぶん父に、「家を出たい」「自立したい」という風に伝わる。
その結果、父は傷つく。
ここでこのように自分に問うことになる。
「僕は父を傷つけて、家を出たかったのか?それが僕のやりたいことだったのか?」
答えは当然、ノーだ。
そこで自分の心の奥に潜る。すると、欲望は自分の不安を和らげるために存在していると知る。
今回は、こうなる。
「家で親の優しさに甘え続けると、自分はダメになってしまうんじゃないかという不安。」
こうやってその欲望がなぜ生まれているのかを伝えると、弱さまで含めた人間としての自分が伝わる。
それに対する反論は相手にゆだねるわけだけど、たいていの良心をもった人なら、気まずいというか、ほっとけないというか、なんとなく生暖かい気持ちになる。
レヴィナスの言うところの、他者の痛みだ。
とにかく、ちゃんと欲望を伝えようとすると、自分がいかに弱い存在なのかに気づく。
あと、ちゃんと相手に要求しようとすると、自分は相手に何かしてきてあげられたかどうか、考える。
こうやって欲望の会話をすることで、張り合いのある関係が作れるんだろうなー。