- もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら/ダイヤモンド社
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こんばんは。今日は社会福祉施設にもしドラを取り入れよう企画2回目です。
今回は、前回に引き続き第一章の後半部分の流れを簡単に追っていきながら、社会福祉施設の運営に活用できそうか考えてみます。
―『マネジメント』には、 あらゆる組織において、共通のものの見方、理解、方向づけ、努力を実現するには「われわれの事業は何か。何であるべきか」を定義することが不可欠である。 とあり、マネジメントをするためには、まず始めに『組織の定義づけ』が必要らしい。さらに続けて、 自らの事業は何かを知ることほど、簡単で分かりきったことはないと思われるかもしれない。鋼鉄会社は鉄を作り、鉄道会社は貨物と乗客を運び、保険会社は火災の危険を引き受け、銀行は金を貸す。しかし実際には、「われわれの事業とは何か」との問いは、ほとんどの場合、答えることが難しい問題である。わかりきった答えが正しいことはほとんどない。 とあり、野球をすることが目的でないなら何のための組織であるのか、みなみは悩んだ。―
第一章の後半はこんな感じです。
この流れをくむと、たとえば有料老人ホームの事業は、「介護をすること」ではない。ということになります。
作業所の事業は、「作業を提供すること」ではない。ということになります。
もう少し読み進めてみましょう。
―読み進めると、 企業の目的と使命を定義するとき、出発点は一つしかない。顧客である。顧客によって事業は定義される。事業は、社名や定款や設立趣意書によってではなく、顧客が財やサービスを購入することにより満足させようとする欲求によって定義される。顧客を満足させることこそ、企業の指名であり目的である。したがって、「われわれの事業は何か」との問いは、企業を外部すなわち顧客と市場の観点から見て、初めて答えることができる。したがって「顧客は誰か」との問いこそ、個々の企業の使命を定義するうえで、最も重要な問いである。 とあった。みなみは部員の助言もあり、顧客が観客や学校、親に自治体や部員たち自身む含めた、高校野球にかかわるすべての人が当てはまることに気づき、それらの『顧客に感動を与えること』を組織の定義とした。―
このあたりから第2章です。
ここまで来るとはっきりしますが、一般的な業務が組織の事業たり得ないのは、組織が顧客のために存在しているからという理由がありました。
顧客というのは、有料老人ホームの場合、利用者、利用者の家族、介護保険を支払う国民、地域の人々、従業員、給付をする市町村などの自治体と、有料老人ホームにかかわるすべての人いうことになります。
そのようなたくさんの顧客に何をするのが老人ホームの使命なのでしょうか。
うーむ…
社会福祉士の倫理綱領に立ち返ってみますか。
ありました!
社会に対する倫理責任
1.ソーシャル・インクルージョン
| 1-1. | 社会福祉士は、特に不利益な立場にあり、抑圧されている利用者が、選択と決定の機会を行使できるように働きかけなければならない。 |
| 1-2. | 社会福祉士は、利用者や住民が社会の政策・制度の形成に参加することを積極的に支援しなければならない。 |
| 1-3. | 社会福祉士は、専門的な視点と方法により、利用者のニーズを社会全体と地域社会に伝達しなければならない。 -日本社会福祉士会より引用- |
これ、しっくりきますね。
ソーシャルインクルージョンを進めること、すなわち、「顧客同士をつなぐこと」なんてぴったりではないでしょうか。
どうすればそれが可能になるのか。
次回以降、読み進めて考察していきたいと思います。
それでは。