テシオです!!長文失礼します!! | 新宿梁山泊BLOG

テシオです!!長文失礼します!!

さぁ残すところ後1st


疲労も限界を突き破り最早生きてる喜びを実感してしまう今日この頃です。


ユニコン物語…生半可な向き合い方じゃ只々むちゃくちゃやってるだけになってしまう。
そんな難しい戯曲です。


なぜならなぜならなぜならば、他の作品には珍しくかなり思想感の強い作品だからです。

得てして宗教観ともいうべきか…

だからこそ、より破天荒に仕上がっている作品なんだと常日頃実感します。


恋愛色の薄い分色濃く描かれているのが、人と人との繋がり。赤い糸。


そんな向き合い方の難しい作品ですが、伝わっているんだという感想もちらほら頂きます。


そこに社会情勢を鑑みたり、運命論を感じえたり、勿論唐さん特有のロマンに心をうごしたり、成長物語だと感じれば、喜劇色に喜ぶ方もいる。


楽しみ方は人それぞれでいいし、小難しい事考えないで見ろよっていってる作品なんだから尚更に只々楽しめば良いと思う。

観る側も演る側も。



その中で伝えたい事も勿論僕にもある。
それは人間の有り様だ。

時に人は人を傷つけ攻撃し、自身を保とうとする。アドネとテシオもそうだ。
時に人は人を鏡にし、自身を見つめ直す。台詞でいえば、訳のわからないものを探してるや、青い鳥のくだりなんかは色濃い。
お互いにお互いを認め合えるには時間もかかるし、失うのも一瞬だ。でもぶつかり合わなきゃその為人も見えてこない。この作品劇中とかくぶつかりまくる。


未だにイジメもあれば差別も紛争も無くならない。おいおい人間の歴史何年だよって話しで、憤りを感じている方も大いにいらっしゃるだろう。


なんていい加減な、なんてみっともない人類の平和なんだ。

テシオは冒頭とかく自身でも訳もわからない憤りをもった人物である。


だが最後のシーンでアドネは、デタラメにいい加減に吹いている風をつかまえこう語る。

あれがいい加減だとお思いかい?
この世にいい加減な物なんてないんだ。
あれはもつれ合った糸をほぐしてつなげようてしているんだ。


冒頭に持ち出した思想を根底からバッサリ切り捨てるんです。


私たちが恐れているのは糸を叩き落とす暗い夢なんかじゃない。糸を忘れることなんだ。

正に古今東西全人類に向けたメッセージだ。
これを皆が心に秘めればきっと、なんて優しい世界なんて平和な世界なんだと思う。

あぁなんて素敵なセリフなんだ。


そしてこの台詞を何倍にも増して実直に放ってくれる、水嶋カンナさん。

正直目頭熱いなんか通りこして、呼吸するのも忘れてしまう。

勿論そこだけでなく、積み重ねてきたものがあるからこそなんだけど。


相手役ができた事、共に板の上に立たせてもらったこと、感謝するばかりです。
今後の役者人生で僕の宝です。


とか言ったら、ハンて鼻で笑われるから直接には絶対言わないけど。


明日で最後だと思うと本当に淋しい…







さて、

打って変わってラブラブなお2方とのスリーショット。今回楽屋ご一緒させて頂いているが、あまりのイチャつきようにしばしば楽屋に居づらい時もあるw
すいません。割り込んで写真撮ってもらっちゃって。
でもお二方とも本当に気さくで楽しくっていつも和ませてくれる。必ず楽屋に面白ネタをもってくる義丹さんは根っから明るいなと尊敬する。板の上では誰よりも少年で楽しそうに存在する。羨ましい。
ダンディーエロチズム迸る湯江さんが好きになっちゃうのも分かる気がするww
湯江さんの歌稽古の時には微笑ましく見つめる義丹さんも結構ツボ。でも確かにあの歌の上手さは同じ男でも惚れ惚れする。
本当に最強コンビです。





さてさてこちらは終演後の喫煙所。
広島光率いる討論会。
あそこはあーだとかこーだとか。
明日千穐楽ですよね?
関係ない!
日々進化だと顔が語ってませんか?

尊敬する先輩。彼の芝居が大好きでたまに物真似しちゃうんですわたし。

まぁ本人には絶対言わないけど。



今日は初代お春さんを務めた常田富士男さんのご子息青児さんがいらっしゃいました。

当時の有難い話しも聞け貴重な体験でした。

それて、今回お春を任命された島本和人こと島ちゃん!夜食仲間でラーメン食べ歩き仲間!
ラーメン屋で演技論をインテリぶって話し、翌日には忘れてるそんな2人です。
この人は正に慶應の異端児ですね。



そして最後は敬愛する鷹さん。

ほんとにツッコまずにいられない人。

ツッコみ疲れてもう楽しいよ。



でも、適当な事ばっかり言ってんじゃなくて本当に芯があるし、まったくブレない。
いい加減に言ってるように見えて、その言葉の一つ一つに実に奥深い内情を纏っている。

戯曲にはないが、優しくなけりゃ生きている意味がないは心にグッとくる。

その本質をちょこちょこ聞ける環境にある僕はなんて幸せものなんだ。

鷹さんがこの戯曲をより深く体現しているのは明白だ。

ご一緒できて本当に嬉しく思う。


あーまだまだ書きたいこといっぱいあるけど、皆の事書きたいけど、そろそろ寝ないと明日しんぢゃう。


さぁ残すところ、ラストワン、思い残す事も多々あるだろうが、誠心誠意テシオを全うしたいと思います。



長文失礼しました^ ^
申大樹でした。