■2024年(両親81歳)
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父 入院8日目 続き(5)
16:30
主治医からの説明が終わり、「あと一週間」に打ちのめされたまま再び父の元へ。
父の姿を見たら、もう張り裂けそうになる。
「お父さん、苦しい? 苦しい?」
父の喉がゴロゴロ鳴っている。
何かしゃべっているような感じ。
右鼻には詰め物で先ほどのドボドボが止血されている。
詰め物は真っ赤に染まっている。
左鼻には例のピンに安全ピン。
耳に透明のチューブかけられていて口の中に酸素を送っているようだ。
両手にはミトン。
やはり苦しくて体動激しいのだろうか?
吸引ボトルにはドロドロの赤黒い血が350ml溜まっている。
父の頭を撫でる。ひたすら撫でる。
あと一週間したら、こうして父を撫でることもできなくなるというのか?
冗談じゃない。