■2023年(両親81歳)

 

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父 入院2日目 続き(11)

 

A病院からの折り返しを悶々と待ちながら、昼間の面会中に撮った父の写真を見返す。

 

写真に写っている点滴の袋を拡大してみると、「酢酸リンゲル」と書かれていた。

出血などで循環血液量が減少している場合に使用するらしい。

 

ふと、父のベッドの頭上に赤黒い血交じりの液体が入ったボトルが写っているのを見つける。

 

何だこれは!!

 

計量カップのようなメモリのついたボトルに、結構な量の液体が入っている。

もしかして、吸引した血が収められているということ!?

 

ボトルの先には太いチューブが付いている。

 

これを父の喉に通して吸引したのか?

こんなにも大量の血が取れるのか!?

 

面会中はこのボトルには全く気付かなかった。

良く見れば、父の枕元のシーツにも血の飛び散った跡がちらほら写っている。

 

父が血を吐くなんて、これまで全く見られなかったこと。

なんで入院直後に急に出血してしまったのだろう。