■2023年(両親81歳)

 

11/25

二女、三女と訪問 12:30頃

 

母の頭の傷がどうなったか心配で様子を見に行く。

両親共に食堂にいた。

 

母、頭にはガーゼもネットも付けておらず。

パッと見るだけではどこに傷跡があるのか分からない。

 

そーっと髪の毛をよけてみると、真っ黒い線のようなものを発見。

これが縫い跡か。

太いマーカーでピーっと線を引いたような跡。

良く見るとその線がボコボコとしている。

あまりの黒々しさが何とも言えない。

 

洗髪できないから仕方ないのだが、髪の毛がぺったりしてしまってくたびれている。

早くきれいにしてあげたい。

 

母に聞くと、縫った傷のところは痛くないという。

母の表情は硬く朦朧としているが、ウロウロと歩けている。

 

娘たちが、「ばぁちゃんもうみかん帽じゃないねー!」と騒いでいる。

 

父は車いすに座っていた。

娘たちに気づくと笑顔になり、とても嬉しそう。

 

母、ウロウロと歩きながら父の横に到着。

のっそりゆっくりと左手を伸ばし、父の左手を握る。

右手は父の肩に当て、さするような仕草をする。

終始無表情で行われる一連の動作。

父だと認識しているのかいないのかは不明。

認識していることを願う。

 

母、後半は少し表情も和らぎ、笑顔も見られてほっとする。

早く髪の毛が洗えるようになってほしい。