■2023年(両親81歳)

 

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母、エントランスで転倒 続き(4)

 

その後しばらく救急車内で待たされ、次回から転院希望していたS病院に搬送先がやっと決まる。

施設長さんは救急車を降り、これ以降はわたし一人が付き添うことに。

 

10:08 別荘を出発

 

車中で母の手を握り、声をかける。

こちらの心配をよそに、「尚ちゃん? いま来たの?」などとほのぼのとしている。

これだけの傷を負ってもなお、痛みは感じないのだろうか?

驚異的。

 

10:20 S病院 到着

母が救急処置室に運ばれていく。

 

11:00 頭のCTを撮りに行く。

 

撮影後、別の処置室に戻ってからはしばらく母の横に付き添っていられた。

母は頭にネットをかぶせられ、マスクをつけられている。

よく見ると顔がいつもより腫れぼったい。

痛々しい風貌だが、本人は穏やかな様子。

 

尚子「お母さん頭痛くない?」

母 「大丈夫。」

尚子「本当!? 強いねぇ!」

 

目をぱっちり開けて穏やかに答えてくれた後、目をつむる。

 

この後、頭の切れた箇所3センチほどを部分麻酔で縫うという。

かわいそうに。