■2023年(両親81歳)

 

11/12

父 81歳 誕生日

 

4人で訪問 11:30頃

 

父、1F食堂の椅子に座っていた。

 

娘たちお手製のバースデーカードを渡し、父の誕生日を祝う。

娘たちと触れ合い、嬉しそうな父。

笑顔が出る。良かった。

 

母はふらつきが強いとのことで、1F宿泊室に横になっていた。

目を見開いて天井を見つめている。

 

「今日はお父さんの誕生日だよー!」と話しかけると、何やらよくしゃべってくれた。

しかし、もしゃもしゃとした語り口であまり活舌が良くない。

いきなり、

 

「たけうちくん!」

 

などと突拍子のないことを言う。

 

「たけうちくん」は確か、母の昔の友人の名前だったかと思う。

 

尚子「え? たけうちくん?」

母 「うん」

尚子「あぁ、たけうちくんも元気!」

母 「あぁ、そう。あ、たけうちくんじゃなかった。来てるのはだぁれ?」

 

娘たちの名を告げると、

 

母 「今日、あの子、自信満々じゃない?」

尚子「そうだね!」

母 「あ、ブラシ。…組んでるだけ。◎△$♪×¥●&%#?!…」

尚子「そうだね!」

母 「終わったらたけうちくんがね、あの、注文とってくれるから。」

尚子「分かった!」

 

母、おもむろに右手を上げて何やらポーズをとる。

 

尚子「それなに? お母さん!」

母 「ここ入ってた人、知ってる?」

尚子「知ってるよ!」

 

…脈絡のない発言が続く。

意味は分からないがよくしゃべり、元気そうで何より。